ノベルティの効果とは?販促成果を最大化する方法を徹底解説
「ノベルティの効果って本当にあるの?」「どんな選び方をすれば販促に役立つの?」という法人担当者の方へ、ノベルティが販促活動にもたらす具体的な効果と、失敗しない活用ポイントを分かりやすく解説します。
ノベルティは単なる「配り物」ではなく、認知度向上・ブランドイメージの向上・来場促進・既存顧客との関係強化など、さまざまなマーケティング効果を持つ重要なツールです。
ただし、ターゲット設計やアイテムの選び方を誤ると、せっかく予算をかけても思ったような成果につながらないこともあります。
本記事では、
・ノベルティの販促効果の基本
・企業が押さえておきたい5つの効果
・販促成果を最大化するノベルティの選び方
・制作時に気を付けたいポイント(景表法・著作権など)
・効果を上げるための実務的な工夫
までを整理して解説します。展示会や営業ノベルティ、来店特典など、法人の販促シーンにしっかりつながるノベルティ施策を検討したい方は、ぜひ参考にしてください。
▼この記事の目次
ノベルティの販促効果とは?まず押さえたい基本
ノベルティとは、企業やブランドの認知拡大や販促活動を目的として配布される「無料のオリジナルグッズ」のことです。ボールペンやエコバッグ、マグカップ、タオルなど、日常生活で使いやすい実用品が選ばれることが多くあります。
ノベルティの本質的な役割は、単に物を渡すことではなく、受け取った方との接点づくり・記憶づけ・行動のきっかけづくりです。
例えば展示会で配られたボールペンを、来場者が職場で使い続ければ、そのたびに社名やロゴが目に入り、自然と企業を思い出してもらえます。これは、広告に繰り返し触れることで記憶に残る「フリークエンシー効果」に近い働きです。
また、ノベルティはテレビCMやWeb広告と比べてコストを抑えやすく、小ロットからでも始められる販促手法であることも大きな特徴です。スタートアップや中小企業でも導入しやすく、展示会や営業ツール、来店特典など、さまざまなシーンで活用されています。
次の章では、ノベルティが企業にもたらす代表的な「5つの効果」を整理して見ていきましょう。
ノベルティから得られる5つの効果

ノベルティには、「無料で配るグッズ」というイメージ以上に、多彩な販促効果があります。ここでは、企業からの相談でも特に話題に上がりやすい5つの効果をピックアップして解説します。
1. 低予算で効果的に宣伝できる
ノベルティの大きな魅力は、広告費を抑えながらPRできる点です。テレビCMや大型のWeb広告に比べて単価を抑えやすく、必要な数量だけ発注できるため無駄が出にくくなります。
とくに、中小企業や店舗ビジネスでは、「まずは小ロットで反応を見てみたい」というケースも多いはず。少ない数量から試し、反応が良ければ次回は数量やアイテムを調整する、といった段階的な施策設計がしやすいのもノベルティの強みです。
2. 認知度を高められる
ノベルティは、企業名やサービス名を「知ってもらう」「思い出してもらう」ためのきっかけとして非常に有効です。新商品リリース、店舗オープン、ブランドリニューアルなどのタイミングで配布すると、効率よく認知度を高めることができます。
日常的に使われる文具やバッグ類であれば、自然と目に入る機会が増え、次の行動(購入・来店・問い合わせなど)につながる確率も高まります。
3. 自社のイメージアップに貢献する
企業イメージに合ったノベルティを選ぶことで、ブランドイメージの向上にもつながります。デザイン性の高いアイテムや、環境配慮素材を使ったSDGsノベルティは、「センスの良い企業」「社会貢献に積極的な企業」といった印象づけに効果的です。
ノベルティの選び方次第で、価格勝負ではない価値(信頼・安心感・スタンス)も伝えられるため、競合との差別化にも役立ちます。
4. 既存・新規顧客の満足度向上
既存顧客には日頃の感謝を伝えるための「プチギフト」として、新規顧客には「ご来場・ご来店のお礼」として、ノベルティは満足度向上に効果を発揮します。
「ちょっとしたおまけ」でも、使いやすいアイテムであれば長く手元に置いてもらえるため、その分だけ企業やサービスを思い出してもらえる機会も増えます。
5. 集客効果を高められる
展示会・会社説明会・店舗イベントなどでノベルティを配布すると、「ノベルティ配布中」「アンケート回答でプレゼント」などのひと言が、来場のきっかけとして大きな力を発揮します。
デザイン性の高いアイテムや限定デザインのオリジナルグッズは、SNSに投稿されることもあり、想定以上の波及効果が生まれるケースもあります。
これらの効果をしっかり得るためには、「どんなノベルティを選ぶか」が重要なポイントです。次の章では、販促成果を最大化するための選び方を解説します。
販促効果を高めるノベルティの選び方

せっかくノベルティを配布するなら、「配っただけ」で終わらせず、しっかり販促効果につなげたいところです。そのためには、なんとなく人気商品を選ぶのではなく、目的やターゲットに合ったノベルティを戦略的に選ぶことが大切です。
ここでは、ノベルティの効果を最大化するために押さえておきたい選び方のポイントを解説します。
実用性の高いアイテムを選ぶ
ノベルティは、受け取ったあとに「どれだけ生活の中で使ってもらえるか」で効果が変わります。日常的に使うシーンが多いほど、ロゴや企業名が目に入る回数も増え、自然と認知度アップにつながります。
たとえば、ボールペン・メモ帳・マグカップ・トートバッグ・スマホ周辺グッズなどは、オフィスや自宅で繰り返し使ってもらいやすい定番アイテムです。華やかさだけでなく、「実際に使う場面がイメージできるか」を基準に選ぶと失敗しにくくなります。
自社の商品・サービスとの関連性を意識する
ノベルティは、単なる「プレゼント」ではなく、自社の事業内容やブランドイメージを伝える役割も担っています。そのため、できるだけ自社の商品・サービスと関連性のあるアイテムを選ぶことが重要です。
例えば、IT・通信関連の企業であればガジェットポーチやケーブル類、食関連の企業であればキッチングッズや保存容器など、「その企業らしさ」が伝わるアイテムを選ぶと印象に残りやすくなります。
配布するノベルティを見ただけで、「あの会社らしいな」「こういうサービスをしている会社なんだ」と連想してもらえると、販促効果はぐっと高まります。
ターゲットを明確にしてから選ぶ
どんなに素敵なノベルティでも、「誰に配るか」が曖昧なままだと効果は薄くなってしまいます。まずは、次のようなターゲット像を具体的にイメージしましょう。
・年齢層(20代・30代・ファミリー層・シニア層など)
・性別の傾向(女性が多い/性別問わず など)
・職業やライフスタイル(ビジネスパーソン・学生・主婦 など)
・来場目的(資料請求・商談・見学・イベント参加 など)
たとえば、ビジネス系セミナーであれば書類整理に使えるファイルやバッグ、ファミリー向けイベントなら自宅で使える日用品やキッチングッズなど、ターゲットにとって「もらって嬉しい・すぐ使える」ものを意識して選ぶと満足度が高まります。
配布シーン・タイミングに合ったノベルティを選ぶ
同じノベルティでも、配布するシーンによって適したアイテムは変わります。展示会・店舗・イベント・説明会など、どの場面で配るのかを考えてから選ぶことが大切です。
例えば、
展示会・見本市
たくさんの資料やパンフレットを入れられるトートバッグやクリアファイルなど、「持ち帰りやすさ」を重視
店舗の来店特典
その場ですぐ使える日用品やコスメ系、買い物バッグなど、「生活にすぐ役立つもの」が喜ばれやすい
オンライン商談・資料請求後の送付
郵送しやすい薄型アイテムや軽量グッズが便利
配布シーンとアイテムの相性が良いほど、「もらって終わり」ではなく、実際の行動(来店・問い合わせ・商談など)にもつながりやすくなります。
季節感・トレンドを取り入れる
季節やトレンドとマッチしたノベルティは、「今の自分ごと」として受け取ってもらいやすくなり、使用頻度も上がります。例えば、
春
新生活・入学・異動シーズンに合わせたステーショナリーや通勤・通学グッズ
夏
冷感タオル、ハンディファン、冷感タンブラーなどの暑さ対策アイテム
秋冬
ブランケット、マグカップ、カイロ、加湿器関連などのあったかグッズ
近年は、環境にやさしい素材を使ったエコバッグやボトルなど、SDGsを意識したノベルティも人気です。時代の空気感に合ったアイテムは、ブランドイメージの向上にもつながります。
予算とコストパフォーマンスのバランスを取る
ノベルティは、単価だけで選ぶと失敗しやすいアイテムでもあります。あまりにも安価すぎると品質が低く、かえって企業イメージを損なってしまう場合もあるため注意が必要です。
大切なのは、「配布人数」「予算」「狙いたい効果」のバランスを取ることです。例えば、
広く多くの人に配りたい
単価は抑えめで、実用性の高いベーシックなアイテム
見込み度の高い顧客に配る
単価はやや高めでも、長く使ってもらえるしっかりしたアイテム
目的ごとにノベルティのランクを分けることで、予算を無理なく抑えながら、必要なところにはしっかり投資する設計ができます。
ここまでのポイントを踏まえてノベルティを選ぶことで、「配った数」ではなく「どれだけ販促効果につながったか」を意識した施策に近づきます。次の章では、実際に制作・配布する際に気をつけたい注意点について解説します。
ノベルティ制作時の注意点
ノベルティは手軽に配布できる販促手法ですが、制作段階でいくつか注意すべきポイントがあります。ここを押さえておくことで、トラブルを避けながら最大限の効果を発揮できます。
この章では、特に重要な3つの観点から注意点を解説します。
名入れの設計
ノベルティの役割は「企業やサービスを思い出してもらうこと」です。 そのため、ロゴや企業名の入れ方(名入れ設計)は非常に大切なポイントです。
ただし、ロゴを大きく入れすぎてしまうと普段使いしづらくなり、かえって使用率が下がることもあります。 反対に、さりげなく小さく入れれば、普段使いされやすく長期間目に触れてもらえる可能性が高まります。
名入れ位置・サイズ・カラーは、 「日常で使ってもらえるデザイン」を意識して最適化しましょう。
消費者が“本当に嬉しいか”
どれだけ宣伝したい想いがあっても、 受け取る側が喜ばないノベルティは効果を発揮しません。
・嬉しいノベルティの基準は以下の通りです。
・日常生活で繰り返し使用できる(=実用性が高い)
・持ち運びやすい・使いやすい
・デザインが邪魔にならない
・ターゲットの年齢層・業種に合っている
消耗品(メモ帳・付箋・除菌グッズなど)や、 ビジネスシーンで使いやすい文具・バッグ・ボトル類は安定した人気があります。
ターゲット像を具体的に思い描きながら、 「自分だったらもらって嬉しいか?」を基準に選びましょう。
法律(景品表示法・著作権)への配慮
ノベルティ制作では、知らないうちに法律違反になってしまうケースがあります。 特に注意すべきは以下の2つです。
● 景品表示法
キャンペーンや来場特典などでノベルティを配布する場合、 景品表示法(景表法)の「金額上限」や「提供条件」の明確化が求められます。
規定を超える金額のノベルティを提供してしまうと、 違反扱いになり企業イメージ低下や指導の対象となることがあります。
● 著作権・商標権
キャラクター・写真・ロゴなどを無断で使用したノベルティは、 著作権や商標権の侵害に該当する恐れがあります。
制作時は必ず以下を確認しましょう。
・使用してよい素材か(会社で権利を持っているか)
・フリー素材の利用規約に違反していないか
・クライアントから支給されたデータの権利状況
景表法の詳細や、違反しないためのポイントは以下の記事で詳しくまとめています。
→ ノベルティ配布と景品表示法|違反リスクと注意点を解説
ここまでの内容をふまえて、次の章では「さらに効果を高める具体策」をご紹介します。
ノベルティの効果を上げるためのポイント

ここまでご紹介してきたように、ノベルティには「認知度向上」「イメージアップ」「集客」などさまざまな効果があります。
一方で、なんとなく配布してしまうと、思ったほど成果につながらない…というお悩みも少なくありません。
この章では、ノベルティの効果をしっかり「成果」につなげるために、実務で押さえておきたいポイントを整理してご紹介します。
1.目的・KPIを明確にしてから企画する
まず重要なのは、「何のためにノベルティを配るのか」を最初に決めておくことです。
例えば、次のような目的が考えられます。
・展示会でブースへの来場者数を増やしたい
・資料請求やお問い合わせ数を増やしたい
・既存顧客との関係性を強化したい
目的が決まると、配布方法やアイテム選定、配布数の目安もぶれにくくなります。
「来場者○○人に対して配布数△△個」「ノベルティ配布施策からのお問い合わせ数」など、簡単なもので構いませんので、KPIもあわせて決めておきましょう。
2.配布タイミングと配り方を設計する
同じノベルティでも、「いつ・どのように渡すか」によって効果は大きく変わります。
展示会
ブース前で呼び込みに使うのか、商談後のフォローとして渡すのか
店舗
来店特典として会計時に渡すのか、再来店クーポンとセットにするのか
セミナー・説明会
入場時に配るのか、アンケート回答者限定にするのか
「アンケート回答」「名刺交換」「資料請求」など、次のアクションとセットでノベルティを渡すように設計すると、販促効果がより高まりやすくなります。
3.オンライン施策と組み合わせて導線をつくる
ノベルティの価値をさらに高めるには、オンライン施策との連動も有効です。
・ノベルティ自体にQRコードを印刷し、自社サイトやLPに誘導する
・SNSアカウントへのフォロー導線を入れる
・キャンペーン特設ページや予約フォームに直接アクセスできるようにする
オフラインで接点をつくりつつ、オンラインで情報提供や問い合わせにつなげることで、
「渡して終わり」ではなく、顧客との関係が続いていくノベルティ施策になります。
4.効果測定できる仕組みを用意する
ノベルティ施策は、効果検証と改善のサイクルを回すことが重要です。
・ノベルティ配布時に「専用QRコード」や「専用URL」を使い、アクセス数を計測する
・ノベルティを配布したイベント経由の問い合わせ数・受注数を、他の施策と分けて集計する
・配布場所・配布方法ごとの反応(在庫の減り方・アンケート回収率など)を比較する
結果を記録しておくことで、「次回はどのアイテムを何個つくるか」「どの配布方法が効果的だったか」を判断しやすくなり、回を重ねるごとに成果の出るノベルティ施策になっていきます。
5.社内での共有と振り返りを行う
現場で配布した担当者の声は、次のノベルティ企画のヒントになります。
・配布担当者に「お客様の反応」「よく聞かれた質問」をヒアリングする
・在庫の残り具合や、配布にかかった時間・手間を共有する
・次回に向けて「数量」「サイズ・重さ」「デザイン」などの改善点をメモしておく
こうした情報を社内で共有し、次回に向けて「数量」「サイズ・重さ」「デザイン」を調整していくことで、ノベルティ施策はより成果の出るものへとブラッシュアップされていきます。
まとめ:ノベルティ効果を高めたい企業様へ
ノベルティは、ただ配るだけでは十分な効果は得られません。
「誰に」「どんな目的で」「どの場面で」渡すのかを明確にし、ターゲットに合ったアイテムを選ぶことで、初めて大きな販促効果が生まれます。
また、名入れデザインの工夫や配布タイミングの設計、オンライン導線の追加、効果測定と振り返りなどを組み合わせることで、ノベルティは単発の施策ではなく、売上や集客につながるマーケティング施策へと育てていくことができます。

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