販促とは?詳しい意味や効果的な実施方法、活用グッズを紹介!成功のポイントも

販促は商品・サービスの購入を消費者に促す手法であり、商品の認知度を高めるほかリピート購入を促す目的もあります。販促の効果を得るには、消費者の購買意欲を刺激するような販促物を作って活用する方法もあります。
当記事では、販促の効果的な実施方法を4つ紹介します。販促に活用できるグッズや販促を成功させるポイントも解説しているので、販促の意味が知りたい人や商品・サービスを効果的な手法でPRしたい人はぜひご一読ください。
1.販促とは?
販促とは、「販売促進」を省略した言葉です。販促は商品やサービスの購入を消費者に促す手法であり、セールスプロモーションとも呼ばれています。
販促の目的は下記の3つです。
【販促の目的】
- 商品・サービスの認知度を高める
- 消費者に購買を促す
- リピート購入をしてもらう
どれほど魅力的な商品・サービスを開発しても、消費者に認知してもらえなければ購買にはつながりません。また、例え商品・サービスを認知してもらえても、最終的に購入してもらえなければ売上には結び付かないでしょう。さらに、一度買ってもらえても2度目以降の購入がなければ、新規顧客を呼び込むための労力がかかります。
商品・サービスの販売に関する問題を解決し、企業の売上アップを図るためには、効果的な販促が必要です。
1-1.販促とマーケティングの違い
販促と似た意味の言葉に「マーケティング」があります。マーケティングとは、顧客の欲求を満たし、企業の利益を上げるために、企業が行うあらゆる活動の総称です。具体的には、顧客のニーズを探るための市場調査・分析、商品開発、完成した商品の広告宣伝活動・プロモーションなどがマーケティングに含まれます。
販促は、マーケティングの活動の中で言うと「プロモーション」にあたる活動です。つまり、販促はマーケティング活動の一部と言えます。
販促は商品・サービスを主体とした活動であり、マーケティングは顧客や商品販売にかかわる仕組み全体を主体とした活動です。販促とマーケティングは、活動の焦点が異なっています。
1-2. 販促と他の概念(宣伝・営業・販売)の違い
販促と似た意味の言葉に「宣伝」「営業」「販売」があります。これらは、顧客に商品・サービスを届け、購入を促進するための重要な活動ですが、それぞれの役割は異なります。企業ではこれらの活動が密接に関連していますが、目的やアプローチに違いがあるため、理解して使い分けることが大切です。
【販促・宣伝・営業・販売の違い】宣伝:自社商品・サービスを広く周知し、潜在顧客の購買意欲を刺激することが目的です。主に広告やメディアを通じて、不特定多数にアプローチする活動を指します。
販促:顧客に実際に商品を試してもらったり、割引や特典を提供したりすることで、購入を直接促す手法です。セールスプロモーションの一環として、顧客に「今買いたい」と感じてもらえる仕掛けを作ります。
営業:顧客に寄り添い、購入に関する意思決定をサポートする活動です。特に迷っている顧客に対して、商品やサービスの特徴を直接伝え、購入を後押しする役割を果たします。
販売:宣伝・販促・営業といった活動の結果、顧客が実際に商品を購入するプロセスです。商品が顧客に渡り、売上に結びつく最終段階を指します。
これらの活動の中で、販促は「顧客が商品を手に取り、購入するきっかけを作る」点に特化しています。宣伝や営業と連携することで、企業が提供する商品やサービスの魅力を顧客に深く伝えることができ、販促の効果もさらに高まります。
2.販促の効果的な実施方法
販促は商品・サービス販売の成功を左右する施策です。販促の実施方法によって、売上が大きく変わるのも珍しくありません。
販促にはさまざまな方法があります。効果的な販促を行うには、目的や商品・サービスの特徴に合った販促施策を選ぶのが大切です。
ここでは、販促の効果的な実施方法の事例を4つ紹介します。
2-1.商品サンプルを配布する
商品サンプルの配布は、新商品を販売する際に効果的な販促手法です。商品を店舗や街頭などで配布すれば、商品の認知度を上げられるほか消費者の反応をチェックできます。
商品サンプルを配布すると、消費者は企業が売り出したい商品を実際に使用できます。そのため、消費者に商品の魅力や特徴を正しく理解してもらえる点が大きなメリットです。
商品サンプル配布は、サンプルを使用した潜在顧客が購入に踏み切るきっかけにもなります。化粧品や食品・飲料などのメーカーにとっては特に効果的な販促方法です。
2-2.チラシやパンフレットを配布する
チラシやパンフレットの配布は手早く多くの人に情報を届けられるため、販促活動の中でも古くから使われている手法です。チラシやパンフレットを配布すれば、商品・サービスの伝えたい情報を整理し、消費者に視覚的に伝達できます。多くの人になじみがありコストも比較的低く、手軽に着手しやすい手法です。
チラシはセールなどのキャンペーンを告知する際に使われることが多く、消費者の購買意欲に直接アプローチしやすい販促ツールです。パンフレットは製本されていることが多く、主に企業や商品・サービスの情報を顧客に紹介するために用いられます。
2-3.イベントを活用する
イベントは、消費者とリアルな接点を持てる販促活動です。最近ではインターネットを通じて商品・サービスの情報を得る消費者が多い傾向にありますが、ネット上には、事実と異なる情報や悪評が書き込まれている場合もあります。そこで活用したいのがイベントです。
イベントでは、顧客が実際に企業で働いている人と直接会って説明を受けられます。実際の商品も手に取れるので、インターネットの情報では得られない安心感や説得力を顧客に与えられるでしょう。
販促イベントには、商品プロモーションや商品即売会、BtoB(法人向け)商談展、プライベートショーなどさまざまな種類があります。販促の目的に適したイベントを選ぶのがポイントであり、不慣れな場合はイベントの企画・運営や集客を担ってくれるイベント運営会社を頼るとよいでしょう。
2-4.インターネットを活用する
インターネットの利用者が多い現代では、インターネットを活用した販促活動(Web販促)も有効です。インターネットを活用した販促では、潜在的な顧客に商品・サービスの認知を促し、リピーターの獲得につながるキャンペーンを打ち出すなど、さまざまな施策ができます。
Web販促の中でも手軽にできる施策は、SNSの運営です。即効性は薄いものの、低コストで始められ、時には爆発的に認知度が拡大するケースもあります。
店舗アプリを作るのも有効なWeb販促の1つです。アプリにはクーポンの発行やネットチラシの配信といった機能を付けられるため、リピーターの獲得に有効な手法と言えます。
2-5. 販促手法のターゲット分類
販促手法はターゲット層に応じて効果的な手法が異なります。ここでは、新規顧客と既存顧客に向けた販促方法の違いと、それぞれに適したアプローチ方法を解説します。
新規顧客向けの販促手法
新規顧客へのアプローチでは、まず認知度を上げて興味を持ってもらうことが重要です。新しい顧客がまだ商品やサービスをよく知らない段階から、徐々に関心を引きつける方法が効果的です。
商品サンプルやチラシの配布
商品サンプルを街頭やイベントで配布するのは、新しい顧客に商品を体験してもらい、興味を引くためのシンプルで効果的な方法です。また、新聞折り込みやポスティングを利用してチラシを配布すれば、キャンペーン情報や商品特徴を視覚的に伝えられます。とくに、化粧品や食品のように試すことで魅力が伝わりやすい商品で効果を発揮します。
イベントの活用
ショッピングモールや街頭でのイベントは、実際に商品を体験してもらう場として新規顧客の獲得に適しています。イベントでの体験はSNSなどでの情報拡散も期待でき、認知度向上につながります。話題性を持たせることで、より多くの人に参加してもらうことが狙えます。
インターネット広告でのターゲティング
SNS広告やGoogle広告を使えば、特定の地域や年齢、興味に合わせた広告を出すことが可能です。インターネット広告を活用することで、見込みのある新規顧客に直接リーチしやすくなります。これにより、興味喚起や認知度向上を図れます。
既存顧客向けの販促手法
既存顧客には、リピート購入やロイヤリティを高めるアプローチが効果的です。すでに商品やサービスに興味を持っている層に対しては、再購入のきっかけや特別感を提供する方法が有効です。
ダイレクトメールやニュースレター
既存顧客には、メールやニュースレターを通じて新商品の案内やキャンペーン情報を提供します。特別な限定情報や早期購入特典などの内容で、再購入や来店を促進できます。既に関心を持っている顧客には、こうしたダイレクトな手法が効果的です。
顧客限定イベント
既存顧客を対象に、セミナーやワークショップ、感謝イベントを開催することで特別感を提供し、顧客との関係性を強化します。とくにBtoB企業やリピーターの多い商品を扱う場合、顧客満足度向上とリピート購入を促す有効な手段です。
SNSキャンペーンやポイントプログラム
SNSでは、既存顧客を対象にフォロワー限定キャンペーンを行ったり、自社アプリにポイント機能を持たせたりすることで、再来店や再購入を促せます。こうした施策は、ロイヤルカスタマーを育成し、既存顧客に長く愛用してもらうきっかけになります。
3.販促に活用できるグッズを紹介
販促の中でもおすすめの手法に「販促物」があります。販促物とは、消費者の商品・サービスへの購買意欲を刺激するようなグッズです。販促物によって、商品・サービスのイメージや認知度向上が期待できます。
販促物は、宣伝をするための販促物と、消費者に使用してもらうための販促物に大きく分けられます。それぞれにいくつか種類があり、以下がその一例です。
【宣伝するための販促物】
- POP
- チラシ
- パンフレット
- ポスター
- カタログ
- のぼり
【消費者に使用してもらうための販促物】
- ハンカチ、タオル
- トートバッグ、エコバッグ
- うちわ、扇子
- カレンダー
- 文房具
- ボックスティッシュ
- カイロ
宣伝するための販促物は主に店頭に設置し、消費者に商品・サービスを認知してもらうために活用します。使用してもらうための販促物は消費者に配布するもので、グッズに企業名などを印字する場合が多いです。使用してもらうための販促物は、消費者にとって身近で使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
販促のためのオリジナルグッズを自作する方法もありますが、業者に製作を依頼すればクオリティの高い販促物が期待できます。
3.1 販促物の具体例と特徴
販促物は大きく分けて「宣伝用の販促物」と「消費者に使用してもらう販促物」に分類できます。宣伝用の販促物は、商品やサービスの認知度向上を目指し、視覚的なインパクトを重視します。一方、消費者が日常的に使用できる販促物は、企業の印象を持続的に保つ効果があります。それぞれの販促物の特徴と活用法を以下に紹介します。
3.2 宣伝用の販促物
宣伝用の販促物は、主に店頭やイベント会場などで顧客の目に留まる場所に配置し、商品やサービスの認知度を高めます。以下に代表的な例とその特徴を挙げます。
POP(Point of Purchase)
店舗の陳列棚などに配置されるPOPは、購買意欲を高める視覚的な訴求力を持ちます。目立つ色やデザインで作られるため、短時間で商品の特徴を伝えたいときに効果的です。
ポスター・のぼり
ポスターやのぼりは、人目を引きやすいデザインが特徴です。イベント会場や店舗の入口などに設置され、ブランドイメージやキャンペーン内容を多くの人に届けます。とくに視認性が高いため、短期間のキャンペーンにも適しています。
チラシ・パンフレット
チラシやパンフレットは商品やサービスの詳細情報を視覚的に整理して伝えられるツールです。とくにセールや期間限定のプロモーションを行う際に配布すると効果的で、費用対効果も高いです。
3.3 消費者に使用してもらう販促物
消費者が実際に使用する販促物は、生活の中で繰り返し目に触れることで企業や商品を日常的に意識させる効果があります。実用性の高いグッズは、長期的な販促効果を期待できます。
文房具(ボールペン・ノート)
日常的に使われるボールペンやノートは、顧客の手元に残りやすく、ブランドの記憶を持続的に保つのに役立ちます。名入れをすることで、企業のロゴやメッセージを直接伝えられるのも特徴です。
トートバッグ・エコバッグ
トートバッグやエコバッグは実用性が高く、顧客が繰り返し使うため、視認性が高い販促物として人気があります。ブランドロゴを入れたデザインにすることで、企業イメージを消費者に定着させることが可能です。
うちわ・扇子
夏場やイベントで配布されるうちわや扇子は、使用頻度が高い季節にはとくに効果を発揮します。デザイン性を重視しつつ、企業ロゴやメッセージを大きく印刷することで、短期間でも強い訴求力が得られます。
カレンダー
カレンダーは一年を通して使用される販促物であり、毎月、顧客にブランド名や企業ロゴを目にしてもらう機会を提供します。とくにオフィス向けの販促物としても人気があり、企業や製品に対する親近感を高められます。 販促物を選ぶ際は、ターゲット層に合ったアイテムを選ぶことが重要です。たとえば、ビジネスマン向けには文房具やカレンダー、家族層向けにはトートバッグやエコバッグなど、使用されるシーンを意識するとより効果的です。
4.販促を成功させるポイント
販促活動を成功させるためには、目的と施策の一致が欠かせません。販促の主な目的は、「商品・サービスの認知度を高める」「消費者に購買を促す」「リピート購入をしてもらう」の3つです。これらの目的を達成するためには、施策ごとにターゲット層を意識し、実施する販促方法を工夫する必要があります。
4.1 目的とターゲット層に合わせた施策選び
販促活動が効果を発揮するためには、対象となる顧客層と販促の目的を明確にし、それに合った手法を選ぶことが重要です。
新規顧客向けの販促施策
新規顧客を対象にする場合は、まずは認知度を上げることが重要です。街頭やイベントでの商品サンプルの配布や、SNSや広告を通じて認知を広げる手法が効果的です。また、割引クーポンやキャンペーン情報を掲載したチラシも新規顧客にアプローチしやすい販促手段です。
既存顧客向けのリピーター促進施策
既存顧客には、リピート購入を促すための施策が有効です。顧客にダイレクトメールで限定キャンペーンの案内を送ったり、SNSやアプリでポイントサービスを提供したりすることで、顧客との関係を深めつつリピーターとしての定着を図ります。既存顧客に特化したキャンペーンや特典は、購入意欲をさらに高めます。
4.2 シーズンやイベントに合わせたタイミング
販促活動は、シーズンやイベントのタイミングを意識することで、より高い効果が得られます。夏場にはうちわや扇子、冬場にはカイロなどの季節に合った販促物を活用することで、消費者にとって実用性が高く、好意的に受け取られる傾向があります。また、イベントのタイミングで限定グッズを配布することで、参加者の関心を高め、ブランド認知度の向上につなげられます。
4.3 オリジナリティを重視した工夫
販促物を配布する際は、オリジナリティや企業独自の工夫を加えることで、より印象的な販促が可能です。企業のロゴやメッセージをさりげなく取り入れたデザインにすると、顧客の生活の中で自然に企業名が目に留まり、ブランドイメージの強化につながります。特に、企業の理念やイメージカラーを取り入れたグッズは、消費者に長く使われる傾向があり、持続的な販促効果が期待できます。
4.4 費用対効果を意識した施策の最適化
最後に、販促活動の費用対効果を最大化するため、効果測定を行い、改善点を見つけて施策を最適化することが重要です。例えば、販促物が顧客にどれだけリーチしたか、イベントの集客数がどの程度だったかなどを定期的にチェックし、次の施策に活かしましょう。無駄のない販促活動が、限られたリソースで最大の成果を生み出すポイントです。
まとめ
販促(販売促進)とは、消費者に商品・サービスの購入を促すための手法であり、商品の認知度を高めるほかリピート購入を促す目的もあります。販促の実施方法には商品サンプルの配布、インターネットの活用などがあり、企業名を印字したグッズといった販促物を作るのも方法の1つです。
「オリジナルグッズの春夏秋冬」では、縫製関連やアクリル製の販促物、複雑な形状の製品や試作品も作成可能です。オリジナルでクオリティの高い販促物を製作したい人は、ぜひ「オリジナルグッズの春夏秋冬」をご利用ください。
当サイト内で掲載している画像や文章、デザインなどを無断で複製・コピー・転用を禁じます。
© 2020 販促品・オリジナルグッズならノベルティの春夏秋冬 All rights Reserved.